のこ目で板を曲げる|3Dプリンタで作ったドクロのランタン
2026/10/25
3Dプリンタで、ドクロの形のランタン(入れ物)を作りました。平らな板を、のこ目加工で曲げて組み立てます。

手前が刷ったままのカード、奥が組み上がりです。
■ 作ったきっかけ
ただの印刷物や、ありきたりな物ではなく、建築の仕事で育んだ技術を応用できないか、と思ったのがきっかけです。
作ってみると想像以上にうまくいかず、形や留め方にとても苦労しました。ほんの少し違う形に作るだけで、一見簡単そうに見えても、0.1mm単位のずれでうまくいきません。かなり勉強になりました。
■ のこ目加工とは
木の板を曲げたいとき、裏に浅い切り込み(のこ目)を何本も入れる方法です。表の皮が残っているので、板は割れずに、のこ目のある側へ曲がります。
このキットは、その方法をそのまま3Dプリントに使いました。平らに刷った板の裏に、のこ目が入っています。部品を外して曲げると、丸みのあるドクロの入れ物になります。
■ 組み立て
手順1 カードから部品を外します。手でひねるとゲート(つなぎ目)から外れます。

手順2 顔のパネルに、左右のパネルを差し込みます。上から差すとやりやすいです。

手順3 顔のパネルの鼻の下を底板の △ に合わせて差し込み、次に左右のパネルに底板を差し込みます。

手順4 後ろの継ぎ目は、受け側のパネルを先に付け、もう一方を上から挟み込むように噛み合わせて留めます。


組み上がりです。接着剤・ねじは使っていません。
■ やってみて分かったこと
のこ目1本で曲がる角度は決まっています。溝の両側がぶつかった所で止まるからです。この板では、溝の幅0.5mm、溝の下に残る厚み2.0mmで、1本あたり約14°です。きつく曲げたい所ほど、のこ目を増やします。
縦ののこ目だけでは、ただの筒にしかなりません。ドクロのふくらみは、型紙の形と横ののこ目で出しています。

後ろは、歯を噛み合わせて留めています。
■ 灯りを入れると
中に LED キャンドルを入れると、のこ目の格子が光で浮かびます。(本物のろうそくは使わないでください)

■ 海外のコンテストで紹介されました
MakerWorld のキットカードのコンテストに出したところ、主催の方(ご本人も木工をされる方)から「カーフベンディング(のこ目加工)は前からやってみたかった」とコメントをいただきました。
主催の方の途中経過の記事では、このドクロが表紙の写真になり、「見た目はハロウィンの飾りだが、実はのこ目曲げを教えている」と紹介されました。
記事:https://makerworld.com/ja/community/post/1899584
■ 印刷データ(無料)
MakerWorld で無料公開しています。
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